表千家について

表千家について

表千家の歴史


不審菴

不審菴

一般財団法人不審菴は、家元の茶室や露地、利休以来の伝来道具や古文書を保存するとともに、利休の茶の湯を伝授継承し、その精神をもって日本文化に貢献することを目的としています。

家元の機構として、表千家に伝わる伝統行事全般をとりおこなっています。相伝許状の授与、歴代の年忌や茶事や茶会、神社仏閣での献茶式の斎行、家元や東京稽古場での稽古指導、各種講習会、さらには内弟子や千家十職の指導育成など、その役割は多岐にわたります。

「不審菴」の号は「不審花開今日春」の禅語から採られたといわれます。不審は「いぶかしい」という意味で、この語は人智を超えた自然の偉大さ、不思議さに感動する心ともいえましょう。不審菴とは、利休が営んだ茶室の名で、歴代の家元がこれを継承してきました。また不審菴は千家の屋敷ならびに機構の全体をさし、千宗左家元の号でもあります。

日本と世界の活動


表千家同門会発会50周年記念 而妙斎筆 四海同風扇

表千家同門会発会50周年記念 而妙斎筆 四海同風扇

一般社団法人表千家同門会について

一般社団法人表千家同門会は、表千家家元に伝わる茶道を継承普及し、日本文化の向上と発展に貢献することを目的として組織された、表千家茶道を習う方々の会です。

本部と支部によって構成され、支部は全国都道府県(53支部)ならびに海外(4支部)に及んでいます。本部・支部の協力体制のもと、会の充実と地域文化の振興、茶の湯文化のさらなる発展に力をそそいでいます。

ことに近年、茶の湯への関心が高まりをみせる中「茶の湯文化にふれる市民講座」を開講、本会の事業の柱のひとつとして全国展開しています。

2000年6月 戦艦ミズーリ号 日米戦没者慰霊献茶式

2000年6月 戦艦ミズーリ号 日米戦没者慰霊献茶式

国際親善

外務省の文化使節や在外公館の親善協力として、さまざまな国際文化事業をおこなっています。茶の湯の心を通して、世界各国との文化交流や相互理解のかけ橋になることを願っています。

海外からの要人のもてなしはもとより、国外においても、戦没者慰霊献茶式や日系人物故者への供茶、あるいは日本文化への関心の高まりから「茶の湯文化にふれる市民講座」などを開催しています。